代表 番匠千佳子(ばんじょうちかこ)
岐阜大学医学部付属看護学校卒業。卒業後、聖隷事業団 聖隷浜松病院に33年間勤務。がん看護を中心とした臨床経験を積む。がん患者さんがその人らしく生きるための支援をしたいとがん看護専門看護師取得(2010年)。緩和ケアチームや患者支援センターで活動する。
多くの患者さんの人生に寄り添う中で、患者さんが深い心身のストレスを抱えていることを知る。医学的治療だけでは、おひとりおひとりが「自分らしい人生を生きる」ための根本的な解決にはならないことを実感する。
病気にならない、もしくは悪化させないためには、ストレスへの対処法を身につけておくことが大切であると痛感。何かアプローチする方法はないかと摸索する中で、ヨーガセラピー・認知行動療法・マインドフルネスなどの心理療法に出会う。
病気の予防の大切さを伝えていきたいと、2019年「まちの看護相談室り~ぶ」を開設。こころと身体の不調を抱える人のサポートを行っている。
主な経歴と活動実績
聖隷浜松病院 緩和ケアサポートチームメンバー、緩和ケアセンタージェネラルマネージャーとして、人生の最終段階にある方へのケアを実践。終末期にある患者さんとの出会いから、もっと早い段階からのケアの重要性を痛感。「すべての苦しみを緩和する」「病気であっても笑顔で暮らせる」ことをモットーに病気と共に生きる方々を支える体制づくりを行う。「住み慣れた地域で暮らしたい」という願いをかなえるために、2015年患者支援センター長としてセンターの立ち上げや地域医療連携に邁進する。
2002年から看護課長、2010年から看護部次長として組織管理、看護師の育成にも取り組む。命の現場で苦悩する看護師たちのメンタルヘルス、バーンアウト予防にも積極的に取り組む。
30年以上の看護師経験から、病気の発症などストレスが強く関連していることに注目。しかし、現代医学ではストレスに対する明確な対処法がないことに愕然とする。看護師のバーンアウトにもストレスへの対処法を獲得することが重要であると考え、ケアをする人・ケアを受ける人に関係なく、現代のストレス社会を心身ともに健康に生きるための方法を模索。そこで、伝統的医学であるヨーガセラピーと出会う。根拠に基づく医学的知識と伝統的な智慧を合わせたホリスティック(全人的)な視点で、現在、心身の不調に悩む方、ストレス、うつ・不安・自律神経失調などに苦しむ人達へのサポートを行っている。
エンド・オブ・ライフ・ケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP・人生会議)、倫理的問題への対応などについて、医療に携わる人々への研修なども行っている。また、もしバナマイスターとしても市民の皆様や専門職に向けた講演を多数行っている。
主な資格
看護師 (1985年取得)、がん看護専門看護師(2010年取得)、公認心理師(2022年取得)
ELNEC-J指導者、E-FIELD指導者、もしバナマイスター、
ヨーガ療法士(日本ヨーガ・ニケタン認定ヨーガ療法士YTIC修了)、リフレクソロジスト、
乳がんヨガ指導者養成講座修了士(Breast Cancer Yoga Institute Japan)
<兼任>
浜松市地域包括ケアシステム推進連絡会ACP部会委員
浜松医科大学非常勤講師
静岡県立大学非常勤講師
認知行動療法カウンセリングセンターカウンセラー
専門分野
がん看護、緩和ケア、意思決定支援、アドバンス・ケア・プランニング(ACP・人生会議)、倫理的問題への対応、メンタルヘルス、ストレスマネジメント、組織管理、人財育成
<統合医療・心理領域>
認知行動療法、マインドフルネス、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)、ヨーガ療法
<学歴>
●聖隷クリストファー大学大学院看護学研究科がん看護CNSコース修了(2009年)
●聖隷クリストファー大学大学院看護学研究科博士後期課程満期退学(2016年)