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【ストレスの放置は危険】汎適応症候群とは

現代は、ストレス社会といわれ、ストレスで体調を崩す方はかなりいらっしゃいます。

「ストレスは万病のもと」ということわざがあるように、身体は心の反応にとても敏感です。何とかしたいと思っていても、どうにもならないことでもがき苦しんでいる方も少なくありません。ストレスが長く続くことで、こころと身体はずっと緊張状態になり、様々な身体反応が出てきます。

何とか、心と身体にストレス反応が出てきてしまう状況は避けたい、対処法を教えて!と思っていらっしゃる方のために、ストレスが長く続くことで身体にどんな影響がでるのか、今回は、その身体の反応についてお話したいと思います。

ち~こ

ストレスで体調を崩す人って結構いるよね。
私もお腹が痛くなったことがあるな~。
でも、身体にどんな反応が起きているのかな?

目次

ストレスが長く続くと、病気のような身体の変化をもたらす

カナダの生理学者 ハンス・セリエは、ストレスによる緊張状態が長く続くことで、身体に病気のような一定の反応が現れることを見つけ、「汎適応症候群」と名付けました。

彼は、動物実験にて、有害ホルモンの注入や高温・寒冷等の外部からの侵襲=ストレスを受けると「病気」のような全身変化が起きることを発見したのです。

ち~こ

何だかちょっと難しいな…
もう少し詳しく教えてくださ~い!

ちかこ

セリエは、身体がストレスに適応していくメカニズムなのだと捉えて、「汎適応症候群」と名付けたの。
人間の身体は、ストレスにも負けないで、適応力を高める力があるということを導き出したのよ。

ストレスがもたらす汎適応症候群を放置すると危険

汎適応症候群とは、身体にもたらされるストレスの度合いによって、警告反応期、抵抗期、疲弊期の3段階の期間に分けて身体反応が現れるとされました。

図で現わすと、以下のようになります。

文部科学省 第2章 心のケア各論より
(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/010/003.htm) 

それぞれの時期にどんなストレス反応があるのかを簡単にご紹介します。

警告反応期

外部からの刺激によって肉体に一時的なショック反応を起こしますが、肉体が防衛機構を働かせることで抵抗力(適応力)を高める準備をします。

ショックな出来事(ペットが亡くなった、命の危険を感じるようなこと等)など急激に起こった場合の肉体の変化としては、ショック相では、体温低下、血圧低下、血液濃縮、神経系の活動抑制など肉体がダメージを受けた状態になります。続けて反ショック相では、ダメージから回復させようとしてステロイド(副腎皮質ホルモン)が分泌されるなどして抵抗をはじめます。

衝撃的な出来事ではなくても、ストレスを感じたときには大なり小なりの身体的な変化が生じます。

抵抗期

引き続き、ストレスの原因(ストレッサー)にさらされ続けると、抵抗力が増していき、緊張状態が高い状態となります。

緊張状態が長く続くことで、抵抗力の限界を迎えつつあると心身症(心理社会的ストレスの影響でおこる身体疾患)として現れてくることがあります。

疲弊期

緊張状態の持続に肉体が耐えられなくなり限界を迎えると、抵抗力は弱まり、肉体は疲弊してしまいます。

最悪の場合には、危険な状態に陥ることもあります。

ち~こ

何だか怖くなってきちゃった…

ちかこ

大丈夫よ!
身体には、適応力という素晴らしい能力があるの!

ストレスがかかっても、元に戻そうとする力が働くのよ。

その力を最大限に生かすためのポイントをお話しますね。

人間には適応力がある。ただ、限界が来る前の予防が大切

 人間の身体には、ホメオスタシスといって、体温や血圧の維持など肉体内部の状態を一定に保たせようとする機能=適応力があります。多少のストレス状態には、きちんとその適応力が働いてくれます。

ただ、その適応力には限界があるのです。

ストレスが加わっても、あらゆる臓器が精一杯働いて、何とか肉体を維持しようと必死に働いてくれます。必死に肉体を守ろうとしてくれるのです。

ただ、その状態が長く続くと、さすがの適応力も限界がやってきます。その限界が来ると、張りつめた糸がぷつんと切れたように身体は悲鳴を上げるのです。

これが疲弊期に起こる生命状態の危機です。

抵抗期のうちに、つまり、こころや身体の不調に気づき始めた頃に、少し立ち止まって、心身を休める等のストレスへの対処を行うことが大切なのです。

予防のために、リラックス貯金を貯めておこう

汎適応症候群を予防するには、日頃からリラックスする習慣を身につけておくことが大切です。

汎適応症候群は、長く緊張状態が続いてしまうことが原因となります。その悪いループをいち早く止めることが重要です。そのカギが、「リラックス」なのです。

あなたにとって、「リラックスできること」「ホッとすること」はどんな時ですか?

日頃から、リラックスする時間をもつことで、ストレス状態の悪化を防ぐことが明らかになっています。

実は、私もヨーガセラピーに出会ったことで、ストレスからどう自分を解放するかの方法を習得できました。このストレス社会において、ビジネスマンがこぞってヨーガや瞑想を生活に取り入れている理由が良くわかりました。

あなたも、リラックス貯金を貯めて、いざというときに対応できる心と身体づくりをしておきましょう。

不調はストレスサイン。見逃さないためのコツ

適応力を最大限に生かすには、病気になる前に、身体のサインに気づくことが大切です。

肩こりや腰痛、頭痛が続いている方は、要注意です。それは、ストレス反応かもしれません。

まずは、医療機関を受診しましょう。特に原因となる病気がなく「ストレスかもしれませんね」と医師からいわれた場合には、早めの対処=リラックス貯金をしましょう。

十分な睡眠をとる、休みをとる、美味しいものを食べる、楽しいな~と思うことをするなど、心地いいな~と思うことをする時間を積極的にとりましょう。

できれば、症状が出る前に、日頃から自分のメンテナンスをしておくことをおすすめします。

ち~こ

体調が悪いときには、無理しちゃいけないんだね

ちかこ

ストレスは体調の変化に現れやすいから、日頃から自分の体調をチェックしておくと、早めに気づきやすいですよ。

肩こり、腰痛、風邪をひくなどもストレスサイン。

日頃の生活をちょっと振り返って、無理せず早めに休む等の対処をすることで、適応力を最大限生かしていきましょう!

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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